『たとえば街で偶然会ったら……』
『偶然?』
『えぇ、偶然。そうしたら、──あなたは俺に声を掛けますか?』
『……きみは?』
『質問に質問を返すと、penaltyが課せられます』
『え? そんなの聞いてな────っ、ぁ……ン……』
Punishment……お仕置きだ』

運命の悪戯。
若気の至り。
魔が差した。

どんな言葉を使ってもいいけれど、たったひとつ、確かなことがある。
──あのときの自分たちには、あれは必要なことだった。
あまりにも無力で脆かった自分たちには……あれは、必要な時間だった。

Kiss Me Good-Bye

「──……これは『恋』じゃない」

「ただの遊びだ……遊び、なんだ……」

それが『恋』なのか、『愛』なのか──そのどちらでもないのか。

「──へぇ、弁護士。何でまた?」

「裏切られることには慣れている──いい加減、飽きてきたけど……」

それすら分からず、ただ、『必要』だった。

「愛してる……だから、────さよならだ……」

──────『さよなら』は、『はじまり』。

そう、信じている……。

近日、大絶賛後悔予定……。

ページトップボタン