──三時間後。
「ヴァンツァー?」
自宅へと戻ったシェラは、リビングのソファで項垂れている青年に声をかけた。
ぱっ、と振り返った青年に、シェラは「ちょっと来て下さい」と言って踵を返す。
ビアンカを抱いて後をついて自宅に向かった青年は、『ほわぁぁぁ』と藍色の瞳を大きく瞠って輝かせた。
「……きれーい……」
ゴミ袋がいくつか置いてあったり、片付ける場所の分からないものが床に置いてあったりはしたが、ものの三時間でごちゃごちゃしていた自宅がピカピカになっていた。
ビアンカはヴァンツァーの腕から抜け出すと、早速ソファを陣取って丸くなった。
もしかしたら、彼女が帰宅のたびにシェラの部屋へと向かったのはのんびりと眠れる場所が欲しかったからなのかも知れない。
キッチンのシンクの中まで磨き上げられていて、ヴァンツァーは瞳をきらきらさせたままシェラに言った。
「すごい! 魔法みたいだ!!」
その様子に、思わず苦笑したシェラだった。
「これからは、こうなる前に片付けるようにして下さいね。苦手だったら、手伝いますから」
「はい」
「それから……ごめんなさい」
頭を下げるシェラに、ヴァンツァーは首を傾げた。
「部屋、触られるの好きじゃないんですよね……。どうしてもああいうの気になっちゃって……勝手なことして、ごめんなさい」
深々と頭を下げられて逆に恐縮してしまったヴァンツァーだ。
「い、いや、もともと俺がいけないんだし……それに、その……シェラだったら、嫌じゃないみたいだから……」
「──え?」
「何でだろう? 好きな人だからかな?」
そんなことを言ってにっこりと微笑む青年に、シェラはポンッ、と頬を染めた。
「シェラ?」
不思議そうな顔をしてこちらの表情を覗き込もうとするから、ふいっ、と顔を背けた。
「あ、あれ……怒ってるの……?」
「……怒ってません」
「じゃあ、こっち向いて?」
「……やだ」
「シェラ?」
ふいっ、と更に顔を背けてしまう様子に、どうしよう、どうしよう、と慌てたヴァンツァーは、「あ、そうだ」と手を叩いて今朝持って帰ってきた荷物を取りに行った。
「シェラ。はい、これ」
「……何ですか?」
「約束してた写真」
「……写真……?」
いや、確かに画像を一枚選びはしたが、だって、ヴァンツァーが持っているのはパネルだ。
さほど大きなものではないが、額縁サイズだぞ、と思って受け取る。
「……」
それでもやっぱりとても美しい情景に、思わず口許に笑みが浮かぶ。
それを見たヴァンツァーは安心した顔になって、「本当はまだあるんだけど」と切り出した。
「とりあえず、デジカメの中の画像は全部渡そうと思って……」
「え?! あんなにたくさんあったのを?!」
「うん」
「これ一枚で良かったんですよ! それも、こんなに大きくしてもらっちゃって……」
忙しいのにごめんなさい、と眉を下げてくるシェラに、ヴァンツァーは頬を掻いた。
「えーと……笑わないって、約束してくれる……?」
「え?」
「今から渡すもの……笑わないでね……?」
よく分からなかったけれど、シェラはこくん、と頷いた。
そうして、手渡されたデジタルフォトフレームに目を瞠ったのである。
「え、ちょ、こ、これ、予約限定生産のカレンダーじゃないですか!」
「あー……うん。よく知ってるね」
「だ、ダメですよ! 私がもらっちゃったら、予約した人の分が」
「あぁ、それは平気。こういうものって、限定生産って言っても余分に作ってるから」
「でも……これ、すごく高くて」
欲しかったけど懐事情と相談した結果断念したものだったのだ。
「カメラマンに、『百枚も保存出来るアルバムなんてないからこれにしろ』って言われて……気に入らなかったら、返してくれていいから」
「そ、そんなもったいないことしません!」
ぎゅっとデジタルフォトフレームを胸に抱きしめるシェラに、ヴァンツァーはほっと胸を撫で下ろした。
「あ、ごめん、でも、それカレンダーも保存されてるかは分からないんだ。俺、中身確認しなかったから」
「え?」
「本職がやった方がいいだろう、と思って、カメラマンに頼んだんだ。今朝それ渡されたから、中身の確認してなくて……自分の仕事にこだわり持ってる人だから、間違いなく頼んだ写真は入ってるはずなんだけど」
「……見ても、いいですか?」
「あ、うん。もちろん」
綺麗に片付いた部屋は、どれくらいぶりかに座るスペースが出来ている。
洗濯物の山だったソファに隣り合って腰掛ける。
ACをコンセントに繋いで電源を入れる。
専用のリモコンもついているので、とりあえずスライドショーで流してみる。
「うわぁ、やっぱりデジタルの画像って綺麗ですね!」
「そうみたいだね。良かった」
「ありがとうございます!」
きらきらした笑顔でお礼を言われて、ヴァンツァーも笑みを浮かべた。
そうして、ある程度画像を確認したところでスライドショーを止めた。
「あ、ちゃんとカレンダーも入ってるみたいですね」
「──本当?」
「うわぁ、ホントにこれいただいてもいいんですか?」
「もちろん。……あー、良かった、笑われないで」
「どうして?」
ほっと胸を撫で下ろす眼鏡の青年に、シェラは首を傾げた。
「だって、こんな……名前とか、カレンダーとか入ってるのを渡すなんて……ものすごいナルシストみたいだから」
「いいじゃないですか。アーティストなんだからナルシストで」
「え?」
「だって、自分を売り込んでいかないといけないんでしょう? 自信家くらいでちょうどいいんじゃない?」
違うのかな? と訊いてくる少女のような青年に、首を振って「そうだね」と微笑んだ。
「──あれ、これ何だろう?」
「どれ?」
「これ……『マル秘お宝映像』……?」
不穏なフォルダ名に、悪戯っ子のような瞳のカメラマンの言葉を思い出す。
──俺からのプレゼント付だ。
「シェラ、ちょ」
ちょっと待って、と言おうとしたのだが、ほんの少し遅かった。
開かれたフォルダの中身を見て、シェラは思わず口許を押さえた。
──何だこれ鼻血出る……。
そこに表示されたのは、物憂げに俯いている美貌の青年。
庇護欲を誘うのと同時に、思わず声を掛けたくなるような、それでいて見ていると切なくなるような表情をしていた。
次に表示されたのはカメラ目線の画像。
不安気な目元と、薄く開かれた唇はキスをねだっているようで、目が逸らせない。
その他にも寝起きの顔とか、風呂上りと思しき画像とか、そらもうお宝映像満載でどうしようかと思った。
「……あ、あの、これ……」
本気で鼻血が出るんじゃないかと思いながら隣を見ると、白い肌が真っ赤に染まっていて目を丸くした。
「~~~~バルロのやつ……っ!!」
「えっと……ヴァンツァー……?」
やっぱりこれ返さないとダメ? と可愛らしく首を傾げるシェラに、ヴァンツァーはぐっ、と詰まった。
本当は今すぐ消去してしまいたいが、シェラの哀しそうな顔は見たくない。
かといって、こんな羞恥プレイは承服出来るものではない。
でもシェラはどうやら喜んでいるみたいだし。
だけど消せといった画像の数々が全部ここに盛り込まれているというのは一体どういうことだ。
「……これ、今度の写真集に使う画像?」
「──え? いや、これは本当に俺のプライヴェートだから……たぶん、使わないと……思う、けど」
自信がなさそうな声になって目が泳ぐのは、あのマネージャーとカメラマンは何をし出すか分からないところがあるからだ。
「プライヴェート?」
「うん。カメラはあの人の一部だから、いつも肌身離さず持ってて。そこに入ってる画像は他にスタッフなんかいない時に撮ったんだ。カメラ一台だけでそのクオリティはさすがだと思うけど」
でも、悪趣味だ、とは心の内に秘めた言葉である。
何が「俺からのプレゼント」だ。
こんなぶすくれてる顔とか、寝癖の頭とか、見たって楽しいわけが──。
ないよ、とため息を吐こうとしたヴァンツァーは、シェラが頬を染め、瞳をきらきらと輝かせてデジタルフォトフレームを頭上に掲げんばかりの勢いで見つめていて面食らった。
「……シェラ?」
「どうしよう……すごく、嬉しい」
「……え?」
「可愛い……」
蕩けきった顔でそんなことを言ってデジタルフォトフレームを見つめているものだから、ヴァンツァーはびっくりしたのと同時に少しむっとした。
だって、シェラの前にはそのアルバムの中の男がいるのだ。
生身の自分がいるのに、シェラの興味の対象は、シェラが「可愛い」と言っているのは今ここにいる自分ではないのだ。
「……」
面白くない、と思ったヴァンツァーはにっこり笑って「ありがとう」と礼を言ってきたシェラにキスをした。
反射的に身を引いたシェラの頬は真っ赤に染まっていて、手の甲で口許を押さえている。
何だかその仕草も拒まれているような感じがして、唇を尖らせる。
「ヴァ……ヴァン、ツァー……?」
驚きすぎて掠れた声が名前を呼ぶ。
それが自分を呼ぶ名前なのか、アルバムやテレビの中の男を呼ぶ名前なのか分からなくて問い質した。
「俺とどっちが好き?」
「──へ?」
「ここにいる俺と、そっちの俺。どっちが好き?」
「……」
至極真面目な顔をしてそんなことを訊いてくる青年に、シェラはしばらく呆けた表情を向けたあとちいさく吹き出した。
ガンッ、と頭を殴られた気分になったヴァンツァーだ。
笑われるようなことなんて、何も言っていない。
とても、とても真剣なのだ。
「シェラ」
少し咎めるような口調で名前を呼べば、天使のように綺麗な顔が笑みを浮かべた。
胸が、どきどきする。
苦しいくらいに鼓動が早くなって、思わずそこをぎゅっと握った。
「──どっちも」
「え……?」
「テレビの中とか、ステージの上にいるめちゃくちゃかっこいいヴァンツァーが好き。自信家で、完璧主義で、色っぽくて。でも、家にいるときのぼんやりしててちょっと抜けてて、猫好きで可愛いヴァンツァーも大好き」
「……」
「これ、世界にひとつしかないアルバムだもん。ヴァンツァーが、私のために用意してくれたものでしょう? だから、すごく嬉しい」
他のことが全部夢でも、このアルバムだけは手元に残ったらいいな。
そんなことを言ってちょっと眉を下げて微笑むから、ヴァンツァーはたまらなくなってもう一度シェラにキスをした。
巧くないのは自分でもよく分かっていたけれど、そんなことはどうでも良かった。
ただ、もっと触れていたかったのだ。
想像通りきめ細かい肌は男のものにしてはやわらかくて、唇は赤ん坊のそれのようだった。
両手で包み込んだ頬は熱くなっていて、それだけで「あぁ、真っ赤なんだなぁ」と分かって愛しくなった。
ちゅっ、と唇を吸い上げれば、首をすくめて肩が強張ったのが分かる。
──……どうしよう……すごく、可愛い。
抱きしめたいな、と思う気持ちに反することなく、ヴァンツァーはシェラを腕の中に抱き込んだ。
艶やかで細い銀の髪を撫でる。
最初に目が行ったのが、この銀髪だった。
それから、射抜くように真っ直ぐこちらを見つめてくる菫色の瞳。
腹を立てている顔は勇ましいくらいなのに、浮かべる笑顔はまるで聖母のようで。
「……好きだよ、シェラ」
髪の生え際に唇を落とすと、ほんの僅かに身じろぎしたあとシェラも口を開いた。
「私も……ヴァンツァーが、好き」
見上げてくる天使の美貌に全身が満たされた気持ちになって、ヴァンツァーはゆっくりと、言葉にならない言葉を交わすための口づけを贈った。
「なぁ。何の話だったんだ?」
結局昼近くまで、細いくせに鬼のようなスタミナの男につき合わされた。
年はこちらの方が五つも下だというのに、眠気と疲労で最初は本当に役に立たないのではないかと思ったほどだ。
しかし、そこはそれ。
この百戦錬磨の女王様相手に反応しない男がいたら、それは『ド』がつくほどのストレートか不能のどちらかだ。
当の本人は至ってすっきりした顔で、紫煙を燻らせている。
煙草は嫌いだと言っているのに、人の家ですら改める気配もない──まぁ、しおらしく言うことを聞かれても病気かと疑うだけだが。
「何が?」
「お前のとこの王子様だよ」
「あぁ。仕事の話」
「そんなこたぁ分かってるよ。何の仕事だって言ってんだよ」
「色気のない男だ。ピロートークに他の男を持ち上げるなんて、最低もいいところだぞ」
「……セックスに点数つける男に言われたくねぇな」
「ちゃんと及第点はやってるだろう?」
「……」
はぁぁぁぁ、と深くため息を零し、ぐったりとベッドに沈み込むバルロ。
「大きな仕事だ」
「……へー」
何だかもうどうでもいいような気になって、適当に相槌を打つ。
このまま寝てしまおう、と瞼を閉じたバルロの耳に、ナシアスとは比較にならない規模で『女王』の称号を受け取っている女優の名前が届く。
思わず目を開けてナシアスの横顔を見遣った。
ふぅ、と煙を吐き出した男は、ゆっくりと形の良い唇を持ち上げた。
「しかも、女王直々のオファーだ」
「……あー……まー……そりゃあ、休暇返上で呼び出すわな」
「だろう?」
彼女の出演する映画は間違いなくヒットする。
ネームバリューだけではない。
その卓越した演技力と、たとえ出演するのがワンシーンだろうとも妥協を良しとしない玄人としての矜持が他の追随を赦さないクオリティの演技を生み出すのだ。
どんなに有名な監督だろうと違うと思えば意見するし、納得出来ない脚本は書き直させる。
それが誰を相手にしても認められてしまうくらい、彼女は絶対の女王なのだ。
「全世界で公開される映画の主題歌だ。この国で放映される分だけじゃない。世界が、あの子の声を耳にすることになる」
「珍しく興奮してるな」
「当然だろう。わたしは、売れない商品は扱わない。そんなものは時間の無駄だ」
「相変わらず手厳しい」
「その代わり、惚れ込んだ商品はどんな手を使ってでも売る主義なんだ」
「……」
煙草の火を消し、枕の上に肘を置いて頭を支えている男に微笑みかける。
「──あの坊やは、いづれ世界を取る」
夢でも希望でもなく、純然たる事実としてその未来のヴィジョンが見えるのだ。
水色の瞳が力強く煌いているのを見たバルロは、くっ、と喉を鳴らして笑った。
そうして、ごろん、と仰向けになると大きなあくびをした。
「ま、お前がそう言うなら、きっとそうなるんだろうよ」
「自分から訊いてきたくせに、興味なさそうだな」
「そんなことはない。十分驚いているさ。国内ではトップクラスのアーティストとはいえ、よくあの完璧主義の女王からお声が掛かったもんだ」
「才能のある若者を見出して育てるのは、彼女の趣味のようなものらしい。彼女が水をやった苗は必ず大輪の花を咲かせる」
「はぁん。金持ちは考えることが違うな」
もうひとつあくびをして瞼を閉じた男に、「バルロ」と呼び掛ける。
返事をしないどころか、すぅ、と寝息を立ててもう眠ってしまっている。
仕方なさそうに肩をすくめたナシアスは、もうひとつ話しておくべきことはこの男が起きてからにして、自分もシーツの波に埋もれることにした。
家族以外とは初めてのキス。
相手は女の子ではなかったけれど、女の子以上に綺麗な男の人だった。
ちゅっ、ちゅっ、と吸い上げるようにキスをするのは、この人の癖なのだろうか。
小鳥に啄ばまれているようでくすぐったい。
最初はびっくりするばかりだったけれど、やがてシェラもそっと相手の唇を吸ってみた。
すると藍色の瞳がじっと見下ろしてきたから、何か間違ったのかと思って不安気に瞬きをして見せた。
無言のまま、また唇が近づいてきたので目を閉じたシェラだったが、ぺろり、と唇を舐められてびっくりした。
思わず目を開けて眼前の美貌を見つめると、青年は眼鏡を外して胸ポケットにしまった。
何の障害もなく人形のように整った顔を目の当たりにすることになり、心臓が煩く騒いだ。
そうでなくても、キスをしているだけで破裂しそうになっていた心臓だ。
このままでは本当に壊れてしまうのではないか、とすら思う。
「……シェラ」
真剣そのものの表情で。
「シェラ……」
耳から溶けてしまうのではないかというくらい甘い声で。
「シェラ」
何度も、何度も名前を呼んで。
啄ばむようだったキスが深いものに変わる。
「──……っ」
入り込んでくる舌の熱さと弾力に、ぎゅっと目を閉じてヴァンツァーの肩に添えていた手に力を込めた。
「……嫌?」
ほんの少しだけ唇が離れて、ささやくようにそう問いかけられた。
嫌ではないから首を振ったのだけれど、頬に添えられた手で上向かせられてまた深くキスをされたら仔犬が鳴くような声が漏れた。
びっくりしてしまって思わずヴァンツァーの肩を強く押し返した。
すんなりと離れていく身体に少し寂しい思いはしたけれど、ドッドッドッ、と煩く拍動する心臓に手を当てた。
「ぁ……ごめ……でも、ぁの……な、か……へんっ」
かぁぁぁぁ、と熱くなる顔を見られるのが嫌で俯けば、そのままそっと抱きしめられた。
一緒に眠っていたときのように、胸に頭が押し当てられる。
すると、自分と同じように早鐘を打っている心臓の音を、その響きを身体を通して感じて、シェラは目を丸くした。
「うん……俺も」
「……ヴァンツァー?」
「俺も、変だ」
そっと、やさしく抱きしめて、髪を撫でて、頬に触れて、真綿で包むようにやさしくしたい。
「……変だ」
それなのに、同じくらい──否、それ以上の強さで、骨が軋むほどに掻き抱いて、唇を貪って、「嫌だ」と言って泣く顔をみたいと思ってしまう。
おかしい。
そんなのは、自分の本意ではないのに。
これじゃあ、あの人と──。
「ヴァンツァー……?」
呼ばれてはっとして顔を上げる。
心配そうな顔で見つめられて、ヴァンツァーは苦笑した。
「……ごめん」
「どうして、謝るの?」
「うん? 好きな人と一緒にいるんだから、その人のことだけ考えないとなー、と思って」
反省してるところ、と言うと、薔薇色の頬がもっと赤くなった。
「ねぇ、シェラ。お願いがあるんだけど」
「……お願い?」
「うん。聞いてくれる?」
「……私で、出来ることなら」
簡単だよ、と前置きし、彼は見るものを虜にする笑みを浮かべた。
「──膝枕、して?」
一瞬驚いて目を丸くしたシェラだったが、すぐに微笑んでこくん、と頷いた。
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